須川健太郎 エドラボ!プロデューサー
彼岸より「いき」の環世界からの旅
事務所玄関前の公園に、田中泯/名和晃平作の舞台「彼岸より」をモチーフとしたオブジェが在ります。「いき」の環世界から、意気をワキに抱えて旅へ行き、無数に在る他者の世界と共に生きる人と成るあわいなのかもしれません。
これは、アシモフ著『I, Robot』(原版1950年)の一節です。人の心を読むロボットが、「人間の動機や感情の相互作用」を理解するために、人が創作する物語りを研究しています。
エドラボでは、多文化共生・DX・AI共存といった環境を前提に、各人のユニバーサル・デジタル・非認知能力という3つの力を掛け合わせ、他者と高め合いながら循環し、社会の共通善へと昇華していく学習者像"Uni-versal Human"を描いています。
このUniは自律する個を意味し、地球社会とデジタルツインの2つのverseを越境しUniteする存在です。私たちは、その姿を「時空間ノマド」と表現します。それは特別な人ではなく、日常のささいなできことを内省する習慣を持った人でもあります。
在る物語が物語りと成り、互いに動的な連鎖をしながら昇華していく。この循環に子供と大人の境界はなく、誰もがLifelong Learner(生涯学習者)です。
エドラボが大切にしているのは、和の心と身体です。私たちは次のように考え、この事業を立ち上げました。
自己を、そして自分の起源を知ることで、周りに流されない「強さ」が心の中に育つ。
この強さを軸としながら、いつでも、どこにいても、誰とでも、柔軟に交わり進化していくことができる。
この「柔軟さ」は、異質なものをしなやかに組み合わせる力であり、和の原点であり、日本の技術や文化資本の源泉でもある。
心の強さと柔軟さを備え、外から自国を客観視する術を身に着けた時空間ノマドが、世界の窓を超えて活躍し、一人また一人と世界とつながっていく。
世界の中の異質なものが、しなやかに結び合い、一人ひとりの中に小さな革新が産まれる。
私たちは、世界のどこでも必要とされ、この革新を起こし続けられる人たちの学びを、つなげていきたいと願っています。
事務所玄関前の公園に、田中泯/名和晃平作の舞台「彼岸より」をモチーフとしたオブジェが在ります。「いき」の環世界から、意気をワキに抱えて旅へ行き、無数に在る他者の世界と共に生きる人と成るあわいなのかもしれません。
時代も国境も越えて生まれる学びのタネを一人ひとりと育みながら、教室から晴れやかな未来へと繋ぎます。
だれしも無条件に備えている好奇心。好奇心は十人十色。一期一会な好奇心を見逃さず、灯していっそう彩る未来。
「選択肢を生み出し、正解にできる人」を育み、「選択肢が生まれやすく、受容できる社会」に変える。